2022総会記念学習会

おしえて阿南さん!消費者被害からあなたをまもるために

おしえて阿南さん!

消費者被害からあなたをまもるために

講師:阿南 久さん(元消費者庁長官、消費者市民社会をつくる会・ASCON 代表理事)

 7月16日、元消費者庁長官の阿南久さんによる講演会を奈良市内でを開催しました。消費者の皆さんに消費者問題を身近に知ってもらい、当法人なら消費者ねっとが目指している「適格消費者団体」や消費者団体訴訟制度についても学ぶ機会として、先の6月通常総会を記念して企画しました。久々の集合形式の講演会となり会場の奈良県文化会館には54人の参加者が集まりました。奈良県の共催のもと、冒頭には消費・生活安全課中森功征課長からのご挨拶、結びに奈良県消費者センターの城山二郎所長の言葉をいただきました。

講師の阿南久さん

講師の阿南さんは、3代目消費者庁長官で初めて消費者団体から着任、国と地方行政と消費者団体の連携に尽力されました。ご講演では行政や団体での自らのご経験を踏まえ、また消費者としての熱い視線をそそぎながら、消費者問題の解決に必要な事柄についてお話しされました。講演の要旨は以下の通りです。 

講演のあと、なら消費者ねっとの事業者への申入れ活動の報告を行いました。 

①「結婚式場のキャンセル料」:理事長 北條 正崇 弁護士 これまでの取扱事案から、2019年の結婚式場のキャンセル料の事案をピックアップし報告しました。これはスマイル基金助成金をいただいた事案です。

②「公共施設託児所の同意書」:検討委員長 竹内 大敬 弁護士  消費者利益を害する内容の同意書にサインをしないと託児サービスを受けられない、というケースで申入れをしました。事業者はこちらの申入れに従って改善の以降を示し、その後同意書の使用自体を取り下げました。 講演のあと、なら消費者ねっとの事業者への申入れ活動の報告を検討委員長である竹内大敬弁護士が行いました。 最近申入れを行った中途解約を認めない整体院の事例について詳しく説明しました。