食用塩試買検査会に参加しました
2025.9.30
2025.9.30
食用塩公正取引協議会が主催する「食用塩試買検査会」が9月30日、奈良市で開催され、なら消費者ねっとの会員・役員が検査員として参加しました。
20名の検査員は協議会からの詳しいルール説明の後、4つのグループに分かれ、熱心に表示チェックに取り組み、最後の検査結果発表と意見交換も活発に行われました。
検査会には食用塩公正取引協議会鈴木恵会長と会員の井上純平氏、新野靖専務理事、事務局小林直子氏の4人の皆様に対応いただき、検査前に表示ルールについて丁寧な説明がありました。また検査員のうち16人は奈良女子大学消費者問題研究会BEACSの皆さんでした。疑問点などがあれば積極的に協議会の方に質問しながら、楽しくスムーズに検査が進められました。とはいえ、一口に塩と言っても、産地、製法や原材料の種類は豊富で複雑。基準に沿った表示かどうか、それぞれ特徴や工夫がある容器包装の表示を見極める作業は1時間以上に及びました。
検査の結果発表では、検査員から忌憚なく感じたことが出されました。「減塩」「低ナトリウム塩」表示や、イメージに訴えかける表現などについて意見があり、活発に質疑と意見交換が行われました。
公正競争規約は、景品表示法第31条の規定により認定を受けて、表示や景品類に関する自主ルールを業界で定めたものです。この規約を管理運用し、普及・啓発の活動をしているのが公正取引協議会で全国に79団体あります。また、景品類規約は37,表示規約は66あります。
食用塩公正取引協議会は、塩の専売制度が廃止になったことを機に設置の検討が始まり2008年発足しました。消費者の意見を反映するため毎年度全国各地で試買検査会を開催されていて、今年度は奈良県での開催となったそうです。
規約と施行規則では、塩の原材料の種類、原産地、製造工程まで厳格に表示基準が決められていています。